生命動物コース3年生アユ班、水産学会高校生ポスター発表で2年連続優秀賞受賞!
生命動物コース3年生のアユ研究班は、10月22日(土)に広島大学生物生産学部で開かれた、平成28年度日本水産学会中国・四国支部大会の高校生ポスター発表に参加しました。
中国・四国・近畿地方から6校、6チームが参加し、日頃の研究成果を発表しました。今年は海洋系・水産系・科学技術系の専門高校からの参加が多く、非常にレベルの高い発表が行われる中、本校生命動物コース3年生アユ班の行った「アユの走流性における視覚と流れの感覚の関係」の発表が見事、2年連続で1位に当たる優秀賞を受賞しました。
昨年の先輩たちはアユが遡上を開始するきっかけについて明らかにしましたが、今年はその研究をさらに進化させました。走流性(魚が流れに逆らって泳いだり流れに沿って泳ぐ性質)は、①視覚 および ②水圧を感じる側線器官やひれの接触感覚器等で流れを捉えて おこる、と言われていますが、その関係については未だ調べられていませんでした。メンバーは背景を一定の速さで動かすことのできる装置を自分たちの手で作るなど、夏休み返上で研究し、視覚と流れの感覚が二次関数の関係になっていることを初めて突き止めた事など、独創的な研究が評価されました。今年も昨年同様、大学院生や研究者の方からの注目度が大きく、ブースの前は発表時間が終わっても大変な人だかりができ、多くの質問が飛び交いました。
アユ班の永江さんは「今後の研究に役立つアドバイスが沢山もらえた」、奥山さんは「装置を作るのに1か月かかったが頑張ってよかった」、村上さんは「アユが大量に死んだり、思い通りに実験が進まず苦労したが、賞がもらえて努力が報われ、うれしい」と話していました。今回明らかになった研究成果は、アユが遡上するための魚道の設計に応用できるそうで、今年は魚道の模型を製作して学会に臨みましたが、大変好評でした。メンバーは「早く私たちの研究が形になって欲しい」「大学でも社会に貢献できる研究を続けたい」と語っていました。